当事者参画を学ぶ
◇先日、沖縄県建築士会で主催された「だれもが安全できる公共空間のデザイン」をテーマにしたセミナーにWEB参加しました。
・「当事者参画を学ぶセミナー」となっており、色々な所で話題に上がっている建物のバイヤフリー化を計画段階から障害者も一緒に参加して進めた事例等の紹介もありました。
・海外では、障害者対応に特化したホテルがあるそうで、バイヤフリー化の事例として説明がありました。
・国立競技場のバイヤフリー化、その他、色々な障害がある方々がバイヤフリー化の計画に参加した事例の説明がありました。
・セミナーの発言はすべて同時字幕表示でした。普通に話した内容を同時に字幕にするのは見ていて大変そうでした。
△棒を引っ張るとハンガー掛けが下がります。車いすの人も使いやすいハンガー掛けになっています。
△お店の入口でよくある場面です。それぞれのお店で事情が違うので何が正しいのでしょうか、難しい課題です。
△色々な立場で建物の計画に参画
◇歩道の点字ブロックの設置の仕方は場所毎に違う事を不思議に思っていたので、チャットで質問を上げた所、場所毎に状況が違うので必ずしも点字ブロックが有効に利用されていない場合もあるそうでした。
視覚障害者は、点字ブロックの誘導ブロックに沿って歩くだけでは無く、道を覚えているので盲導犬がいれば点字ブロックをあまり利用していない人もいるそうです。
又、点字ブロックの突起が車いす利用者の障害になっているそうで、国立競技場では突起の高さを5㎜から2.5㎜に低くしているそうです。
◇セミナーの中で色々な話がありましたが、すべての人のバリヤフリー、すべての多様化に対応する建物を造るのに答えは中々無い様です。
◇それぞれの建物毎に、バイヤフリー化をどこまで行うかは、計画段階の要検討事項です。
健常者も怪我等で突然障害者になる場合もあります。施工段階でも、バイヤフリー化等についての再確認が必要になりそうです。